手作りの、古い分厚い窓ガラスを見つけると、近寄ったり離れたり、
あっちの方を透かしてみたり、こっちから反射を眺めたり、 しばらく、ガラスの前からはなれられなくなる ガラスを通り抜けた光は、まるで陽炎のゆらめきのような影をつくる 向こうの景色も、ゆらめくように見える ガラスに映った風景も、ゆらゆらとして見える いま目の前にある風景が、まるで思い出の中の風景みたいに見える ガラスの中に気泡なんかを見つけたら、嬉しくてたまらない (作った職人は悔しがったことだろうけど) そこに、このガラスが作られた時の空気が封印されている 古いガラスは、透かして見れば思い出の見えるタイムマシン ガラスの気泡は、時を封じ込めたタイムカプセル (生田緑地にて : その3=日本民家園) まだまだつづく
by C-Nemo
| 2006-09-25 21:07
| #C
|
ファン申請 |
||