帰省中、町の昔の様子を撮った写真を展示しているところへ行ってみました。 その中に、こんな写真がありました。たしか、昭和30年代の写真だったと思います。 頂上付近の木の具合など、私の子どもの頃の記憶とも一致します。 背景の山の手前に広がっているのは水田で、立っている木々は「ハンノキ」です。 自分の記憶の中のハンノキは、これほどたくさんではなく、その頃すでに、もう少しまばらに なっていたように思います。 この写真を撮った方は、現在の状態を想像していたのかどうだったのか・・・ この雪景色の様子を、ただただ、「美しい」と思って撮られたのだろうと思います。 これは、今年(2007年)の5月に私が撮った写真です。 山の形からすると、似たような場所から撮影したようです。 いまは、こんな風に水田を麦畑にされた土地も多く、ハンノキはまず見かけません。 昔、ハンノキは、稲を干すためのハサ掛けや藁束を積み重ねるときの支柱となり、 暑い季節には、農作業に励む人にやさしい木陰を提供しました。しかし機械化が進み、 トラクタで田を耕すには邪魔な存在となり、稲は機械(灯油を燃やした熱)で乾燥させる ようになり、無用になったというのです。 [ハンノキに関する情報] http://elekitel.jp/elekitel/nature/2005/nt_41_han.htm http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/yamahannoki.html
by C-Nemo
| 2007-07-19 20:41
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