◆No.5 : 2006年11月 ここに写っているのは、「柵に腰掛けて、空を見上げながら足をぶらぶらさせてる子どもたち」なんです、 とか言ったら、「エッ?」と思われますか。 でも、私には、そうとしか見えなかったし、今もそうだとしか見えないんですよ。 子どもたちは、「あの雲、恐竜が火を吹いてるみたい」とか、「あそこに天女が飛んでる」とか、 そんなことを話しているんです。 (中にひとりだけ、下を見ている子もいるでしょう。こういうところ、好きなんですよね) ◆No.6 : 2006年12月 上野の国立西洋美術館の「エヴァ」です。秋の日が刻一刻と沈み行く時間帯に撮りました。 このブログに掲載した写真は、トリミングなしがほとんどですが、ファインダーを覗くと同時に 「こういう絵が欲しい!」と、パッと決めてパッと撮って、思った通りの絵が得られるように なったのは、11月頃からだったと思います。この写真も、瞬間的に「この絵」と決めました。 このブロンズ像は、角度や陰影によって表情が大きく変わり、構図によっても、撮影側の 意図が全く異なって表現されてしまうところが、撮っていてたいへん興味深く感じました。 この「エヴァ」は背景をぼかし、同時に撮った「アダム」の背景は、ぼけないよう絞っています。 男と女の存在の危うさの違いみたいなものを、自分なりに表現したつもりでした。 そのうち、(撮影許可されていれば)朝倉彫塑館でも彫塑作品を撮りたいと思っています。 ◆No.7 : 2007年3月 新宿御苑の旧御凉亭から、満開の白木蓮の木が向こうの方に見えています。 この風景は、もっと広い画角で撮りたいと思い、別の日に、20mm単焦点レンズをつけた Nikon F3 HPを引っさげて出直しもしました。根性を出して「撮りに行く!」という熱意が 出てきたのだったと思っています。 この次の季節には、ぜひ4×5で撮りたいと狙い定めている風景です。 建物の柱が作る四角い枠が、向こう側の風景を、まるで屏風絵のように見せているのが 気に入っています。 ◆No.8 : 2007年4月 人物を撮ろうとはあまり思わないし、撮ろうとしても、たぶん苦手なんだろうなと思っています。 でも、この二人は、とても素直なお姉ちゃんと弟くんで(全く見ず知らずの通りすがりの子 なんですが)、自分の目の前に展開された、あまりに自然な振る舞いに、ついつい思わず シャッターを切っていました。きっと、自分も自然な気持ちになっていたんだと思います。 お姉ちゃんの方が、台の縁に二本だけかけた指が、「猫に触りたいけど、遠慮している」の 気持ちをとてもよく物語っているところが気に入っています。 子どもたちを、絶対に、チラっとも見なかった猫もあっぱれでした。この後、二人が順に、 猫の背中をとても遠慮がちに、そっとそっと触れるように撫でて、なんともいえない満足そうな 嬉しそうな顔をした瞬間は、実は、私の心のフィルムに撮ってあります。
by C-Nemo
| 2007-09-06 21:57
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